30代も半ばになると友人との会話も少しづつ変わり、大人になったとは思わないが子供の話や仕事の話が必然的に増えてきますね。
ビジネスやろうぜ!みたいな話になると、止まらなくなる奴が必ずいる。これが30代から40代にかけて人生を葛藤しているサラリーマンの飲み会事情だと思います。
夜も更け、2件目に飲みに行こうなんてことになったらそこはもう愚痴大会。殆どが仕事の悪口だったりします。
ところがゲーム会社で働く僕には不満がない。
全くないわけではないが、友人らの話を聞いている限り一番恵まれている気がします。これはサラリーの話ではなく人間関係や会社組織としての話。
おそらくホワイト企業と言ってよいのではないでしょうか。
ゲーム業界で働くには? を知りたい方は以下の関連記事をご覧になってください。
うちの会社がホワイトと思われる実情
出勤がホワイト
朝の出勤は10時から。フレックス制度のためみんながライフスタイルに合わせた時間に出社している。
午前中に出勤できない場合は上司にメールを送るだけでOKだが、上司はいつも12時近くに出社するため、遅刻しますメールを送ることはほぼない。
子供がいる親にとっては非常にありがたい制度だと思います。
欠勤もホワイト
では欠勤の際はどのように連絡しなくてはならないか。これも簡単。
「お疲れさまです。◯◯です。
本日、体調不良により欠勤いたします。
よろしくお願いいたします」
以上。
この文章は勝手にフォーマット化しているのではないか?と疑うほど。他社の友人らは会社に電話をして、理由をしっかり述べて欠勤するという面倒な作業を毎回しているらしい。
もちろん、欠勤しても有給をしっかり使えるため休みはちゃんと取れます。
退勤もホワイト
基本的にはフレックス制のために残業をするしないことで何か言われることはまずない。
- 19時に帰る人は30%程度。
- 20時にもなると70%近くが帰る。
22時以降の残業は申請が必要で、その申請自体が超面倒くさい仕組みになっており、よっぽどのことがない限り残業は基本的にしないという流れ。ちなみに残業時間が増えると上長から厳しいご指導が入るため、さらに面倒なことになる仕組みになっています。
他部署では強制的に「ノー残業デー」もあります。
「研究」という名のゲームプレイ
ゲーム開発をしているのでモニターが複数台あります。(PCモニター2台、テレビモニター1台)
テレビモニターでは「研究」という名のゲームプレイができ、 過去に研究という名のウイイレ大会が自然発生し、連日やり過ぎて怒られたことがあるというエピソードも。笑
仕事中に映画見放題(?)
これは認可されている訳ではないが観ている人はいます。全体の10%くらいじゃないでしょうか。
そのせいかNETFLIXやHulu 、AmazonプライムビデオなどのVODサービスや、普通にYoutubeで何かを流している人も多いです。もちろんじっくり見るのではなく、完全に流し見でラジオ感覚で映画を流しているのをイメージしてもらいたい。
仕事中に音楽聞き放題
約60%の人はイヤホンをつけているので、音楽やラジオを聞きながら仕事をしている人が多いです。とは言えみんなが仕事にこもっていることもなく、活気はあって至るところで話し声や笑い声も聞こえます。
集中する時間と息抜きの時間がしっかりできているのでしょう。
福利厚生が手厚い
大手ならではの福利厚生の手厚いため、◯◯割り引きサービスや◯◯体験無料的なサービスが多く、常備薬なども安く購入できます。私はこれまで大手ゲーム会社をトータルで3社ほど経験してきましたが、どれも福利厚生は手厚かったです。
福利厚生のカードを提示すると、割り引きやサービスを受けられる店がよくあるので、意外な場所で割引を受けれたりして助かっています。
毎年Amazonポイント3万円分
毎年4月に福利厚生の会員クラブから謎のポイントがもらえます。そのポイントはAmazonポイントに換金ができその額は3万円分。年間に読む本代などはこれで賄えてしまっています。
実はこの福利厚生があるゲーム会社は都内だけでもいくつかあるようです。
セクハラ、パワハラ、モラハラがない
これは僕の所属する部署の話。まずこの手の話は殆ど聞いたことがありません。
そもそも50代の古風な考えを持つおじさんはゲーム業界の現場にほとんどいないのが理由かもしれません。
若い社員が多い会社ののメリットは人間環境のよさにあるのかもしれないですね。これだけは会社によって違うのでなんとも言えないですが。
離職率が低く、復帰率が高い
部署数百人のうち年間辞める社員は1人くらい。開発本部全体だと多すぎて把握できてませんが。
そのほとんどは、新しく会社を設立するか新たな事業に参戦する人ばかり。一度会社を辞めた人が戻ってくることも多いという特徴もあります。
残業手当て
普通にあります。高額ではないけど。
給与面あたりはしっかりしています。
こんな環境で仕事は進むの?
これまで勤務時間や環境がホワイトであろうことを説明してきたが、これだけで話を終わらせてしまうと「ただのダラけた会社」と思われてしまいますよね。
でもそんなことはありません。
働いた時間が長ければ売り上げが伸びる → ×
効率よく作業するほうがコスト削減になる → ○
当たり前のことだが、この意識が部署全体に行き渡っており、作業工数削減のための研究時間が割り当てられているほどです。
ゲーム業界は勤務時間がブラックな印象が強いと思うがここ10年間で随分と変わりました。
残業禁止のゲーム会社だってあります。
若い時は死ぬほど働いたけど、それがあまり意味を成さないことも実感しているし、日本の企業はもっと残業の無意味さに気づいてもらいたいですね。
ゲーム業界=長時間残業=ブラック企業
そんなイメージが少なからずあるのが現実です。でもしっかりと会社選びをすることで、私のようにホワイト企業で働くことも十分可能です。
ゲーム会社の最新情報は、社内の人間よりも転職支援・人材派遣会社の担当者のほうが確実に多く情報を持っています。
転職はタイミングが命で、待っているとチャンスを失うばかりになってしまうので、検討している方はゲーム業界に特化した転職エージェントサイトなどに相談してみると良いのではないでしょうか。
最後に、転職エージェント企業として有名な2社を紹介しておきます。(うちの会社でもここから転職される方は多かった)