革製品が好きなんだが、好きが高じて数年前からレザークラフトを始めました。
これがとても面白いんです。
レザークラフトは細かい作業が多く、やり始めるといつの間にか時間が過ぎ去っていて、こういった作業をすることはストレス解消にもなっているかもしれない。
まずは作品を紹介してから、『もしもレザークラフトを販売するなら?』という設定で費用などを考えてみようと思います。
レザークラフト作品の一例
一部だが自分が制作したものを紹介してみます。
- 文庫本カバー
- カードケース(2年使用中)
素材となる革の仕入れ先
レザークラフトクラフトは革一枚で勝負しなくてはならいので、革の品質と縫製技術がモノを言います。
僕が作ったものは比較的簡単なものだが、品質に関しては満足していて、糸ひとつとっても安値のものは使っていない。
原材料となる革は、ネット or 浅草橋の革問屋で仕入れています。
どちらで買っても値段はあまり変わらないが、さすがに問屋のほうが種類は豊富で低価格のはぎれ革なども多い。
ネットで革を買うならこの店舗!!
>> レザーマート 楽天市場店
この店舗は実際によく利用していて、品質も安心できるお店です。
色々と扱っているのでチェックしてみてください。
これまで色々と革を購入して制作してきたが、そろそろ自分で作ったものを販売してみようかな・・・と考えるようになりました。
しかし、販売管理するより制作するほうが楽しいからなかなか踏み切れていません。
同時に販売するとしたら、赤字になることはやってはいけない。
そこで、1つの商品を作るのに費用がどれだけ掛かるのか知っておく必要があるので計算してみようと思います。
レザークラフトを作るためにかかる費用
まずは道具と材料を揃えなくてはならないので、イニシャルコストとランニングコストをハッキリと分類して考えてみる。
- ①イニシャルコスト → 初期費用。ここでは工具代のことを指す。
- ②ランニングコスト → 維持費用。原材料である革代金を含め、糸やワックスなども含む。
①イニシャルコスト(初期投資)にかかった費用
まずは一通り揃ったキットで購入しまうのが一番いいと思います。
個別で購入していっても結局買うことになるので、これが一番安上がりになります。
僕はキットに入っている工具だけでは満足できず、ここから追加で様々な工具を追加購入していきました。
もちろんこれらが無くても、上記のキットだけでも十分制作できます。
イニシャルコストとして制作かかった費用はおおよそ
¥20,000
キット代金が約14,000円 + 個別で購入していったものが6,000円程度
減価償却(数年かけて費用を回収する手続きのようなもの)などを考える必要は無さそうなので、ここは原価から省く。
自分がレザークラフトを楽しんだ代金として償却してしまおう。
次に制作に必要な維持費。ランニングコストについて考えてみる。
②ランニングコストとしてかかる費用
これを販売価格のベースに考えたほうが分かりやすい。
レザークラフトを制作するためには、革の他に、糸・ワックスなど原材料の費用が掛かります。
文庫サイズのブックカバーを作る場合の原価
今回は僕の好きな「栃木レザー」を使って『文庫サイズのブックカバー(厚さ1.2mm )』を作る場合にかかる原価を計算してみる。
革(レザー)
価格は使った革の面積で算出する。
文庫本サイズであれば300×150(mm)程度必要になるのでおおよそ原価は
¥1,060-
糸
文庫本サイズに必要な糸は、カバーを縫う長さの倍は必要になる。
糸の単価は1000(mm)=10円程度。
900(mm)は必要なのでおおよそ原価は
¥9-
ロウ
糸に塗りつけるロウは15gで200円程度。これを原価で言うならば
¥10-
オイル、ワックス、ボンドなど
トコノールと呼ばれるものや、コバの仕上げ材、ボンドなど様々な液体を使うのだが、
どれも500円程度のものを4種類くらい使用する。
20作品くらいは余裕で作れるので、これを原価で出すと
¥100-
文庫サイズのブックカバーにかかった原価の合計額
¥1,179-
かなりざっくりの計算だが、おおよそのイメージがつくでしょうか。
原価というか、これは材料費と言ったほうが正しいかな。
高額になるけど半裁以上の大きな革を買って、トータルでその革以上の売上を出さないと厳しいですね。
あと、材料費にいくら上乗せして販売するかも問題。
さらには、ハンドメイド系サイトで販売するためには販売手数料のことも考えなくてはなりません。
どこで販売するかが重要になってきますね。
どのハンドメイドサイトで売るべきか
とりあえず「ハンドメイド」で検索して出てきた有名と思われるサイトを調査。
どこも販売には10%前後くらいの販売手数料がかかるようだ。
レザークラフトを販売するかどうかの結論
悩んでいる末の結論から言うと、いずれ販売してみようかなと思っています。
1,260円という原価に対し、倍の価格2,500円で販売したとしても、250円の手数料を取られてしまう。
すると儲けは1,000円・・・。販売価格はある程度高額になりそうだな・・・。
先ほど「いずれ」という言葉を使ったのは、これで金儲けするのが目的ではないので、どうも販売へのモチベーションが上がらない気がします。
ものづくり精神で大事なことは、売ることをメインにモノづくりをしないこと。
本当にいいものが作れた時の喜びが半減してしまえば、いずれレザークラフトを辞めてしまうと思います。
制作したものがもし売れたら、儲けたお金でまた何か作れたらいいな、ってくらいの考え方でやってみようかなと。
モノづくりの楽しさ
仕事柄デジタルなモノづくり(ゲーム開発)をしているが、レザークラフトのようなアナログな作業はとても楽しいです。
作ったものを日常で使えるのが喜びになり、制作のモチベーションも上がるります。
男子であれば子供の頃にプラモデルを作ったことがあると思うが、あの感覚に似ています。
子育てしているとなかなか時間は取れないが、レザークラフトは僕が真剣に取り組める趣味の1つになっています。
今後どういう形で制作販売するのか分からないが、まずは自分がクラフトを楽しむことを最優先に続けてみようと思っています。
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