万年筆には多種多様なブランドがあり、はじめて万年筆を買う人は何を買ったら良いか分からないと思います。
入学・卒業などのお祝い品としてや、社会人になったきっかけに自己投資するなど、自分を磨くツールとしても長年愛用されている万年筆。
個人的にも万年筆はとても重宝しており、日常的に「伊東屋」「丸善」など足を運んでチェックしています。
そんな万年筆を代表するブランド13社をリストアップし、 「最初の一本はしっかり選ぶ」 ということをテーマに間違いのない商品を厳選しました。
国別に紹介していきますね。
ドイツの万年筆ブランド
モンブラン(MontBlanc) -ドイツ
万年筆の最高峰、モンブラン。
世界中の愛好家から最高級ブランドであり、代表作「マイスターシュテュック」は1924年の発売以来、今もなお絶大な人気を保ち続けています。
中でもマイスターシュテュック149 は「最高峰の筆記具」と呼ばれるモデルです。
ペリカン(Pelikan)-ドイツ
万年筆の老舗メーカーとして有名なペリカン。抜群のクオリティと価格のバランスで、世界中の多くのファンから絶賛されています。
「スーベレーン」 シリーズが最も有名で、5つのサイズがラインナップされており字幅のバリエーション豊かです。
同様に人気なのが「デモンストレーター」シリーズ。
万年筆の内部構造が見えるスケルトンモデルで、万年筆に慣れてきたら持っておきたい一品。
ラミー(LAMY) – ドイツ
ドイツ生まれの高いデザイン性と手ごろな価格が売りのラミー。
数多くのデザイン賞を獲得しており、日本国内ではもっとも知られているブランドです。
LAMY 2000は50年も変わらないデザインと品質で、LAMYを代表する一品。
大型のワイヤークリップや人間工学に基づいた握りやすいグリップが特徴のサファリ。
お値段も2000~3000円程度で、カラーバリエーションが多く揃っているのも魅力です。
イギリスの万年筆ブランド
パーカー(Parker) – イギリス
歴史に残るセンセーショナルな筆記具を生み出してきた「パーカー」。
創業120年以上が経ちながらも、常に最新の技術を積極的に取り入れ、高い評価を獲得してきたブランドでありながら、手が出しやすい価格に設定されている点も魅力です。
現在の万年筆は「過去にパーカーが取り入れてきた技術を基盤」にして生産されているほどです。
近年では画期的な第5世代のペン 「Parker 5th」シリーズが大ヒットしています。
フランスの万年筆ブランド
ウォーターマン(Waterman)- フランス
世界で初めて万年筆を作った筆記具メーカー。
アメリカで生まれたこの会社だが現在はフランスで存続しており、同国では高級筆記具メーカーとして君臨しています。
ウォーターマンの万年筆と言えば美しいデザイン。常に洗練された商品を発売し続けています。
その名の通り、それぞれの世界で活躍するエキスパートにふさわしい「エキスパート エッセンシャル」。
イタリアの万年筆ブランド
アウロラ(Aurora)- イタリア
イタリア初の万年筆メーカーでペン先からボディに至るまで、自社工場で生産している数少ない会社です。
まさに「made in Italy」のトップメーカーと言えます。
デルタ(DELTA)- イタリア
ディテールへのこだわりが素晴らしいデルタ。
デルタのフラッグシップモデルと言えば「ドルチェビータ」。
オレンジのレジンのブロックを、南イタリアの伝統的職人が手作業で丁寧に削り出し、丹念に磨き上げられています。
アメリカの万年筆ブランド
シェーファー(SHEAFFER)- アメリカ
100年に渡りデザインに拘ったスタイリッシュな筆記具を開発してきたシェーファー。
世界で愛されるシェーファーの定番モデルと言えば「プレリュード」
シェーファーの伝統を受け継ぐレガシー。
葉巻(シガーシェイプ)の太軸が圧倒的な存在感のあるクラシックスタイル。
クロス(CROSS)- アメリカ
オバマ大統領も愛用するなど著名人にも多く愛用され、アメリカで最も長い歴史(創業170年)を持つ高級ペンブランド。
クロスの全筆記具は使用年数に関わらず、故障に対する保証がついているため、その保障に従う限りは無料で修理・交換が可能です。
品質に絶対的な自信を持った、万年筆界のリーディングカンパニーと言っても過言ではありません。
「タウンゼント コレクション」 もオススメです。
スイスの万年筆ブランド
カランダッシュ(Caran d’Ache)- スイス
カランダッシュの社名はロシア語で『鉛筆』の意味。
スイスの筆記具メーカーで六角形を基調とした製品が特徴。厳しい品質基準テストを設けているため、製品に絶対の自信をもっている会社と言えます。
日本の万年筆ブランド
パイロット – 日本
パイロットは国産万年筆として国内で最も知名度の高いブランド。
国産というだけあって品質が安定しており、どれを買っても製品レベルが高いのが特徴です。
また、万年筆の種類が非常に多いのも特徴ですが、代表的な万年筆は以下になります。
セーラー万年筆 – 日本
徹底した国内生産にこだわり、すべてが良質な万年筆と言われるセーラー万年筆。
日本の文字にもっとも適したペン先と言われるプロフィット 『長刀研ぎ』が文具系雑誌でもよく取り上げられる有名な伝統技術。
セーラー万年筆はクオリティが圧倒的に高い商品を生み出し続けているのが最大の特徴です。
プラチナ万年筆 – 日本
日本の文字を美しく表現するため、細字で日本語を書くのに最適なプラチナ万年筆。
国産3大ブランドのパイロット、セーラー、プラチナと位置付けられている有名ブランドです。
富士山の標高「3776m」にちなんで、日本最高峰の品質を目指している#3776センチュリーはプラチナ万年筆の代表的商品です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
はじめての万年筆選び、このブランドであれば間違いないものを紹介しました。
万年筆は使い続けることで必ず手に馴染んできます。
高級品であるが故に選ぶのが難しい場合は、カジュアルで安価なLAMY(ラミー)あたりからデビューしてみるのもオススメです。
上記に挙げたブランドを知っておくだけでも購入時に迷わないと思います。
ぜひ万年筆ライフをお楽しみください。
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