製図用シャープペンとして人気のステッドラー925シリーズ。
多くの文具店で取り扱われているため、目にしたことがある人も多いだろう。
ただこのステッドラー925シリーズにはいくつか型番があり、「どれを選んだらいいか分からない」という人もいると思う。
僕も10年ほど前に初めてこのペンを購入した時、間違った型番を買ってしまった。
そんなことが起こらないよう、この記事ではステッドラー925シリーズについて分かりやすく解説してみようと思う。
自分にとってどれが一番最適なペンなのか、判断できるようになってもらえれば光栄だ。
動画でも紹介しています!
ステッドラー 製図用シャープペン925 の型番について
ステッドラーの製図用シャープペンは「925 〇〇-〇〇」とナンバリングされた商品展開となっている。
ただ、これでは初めてステッドラーのシャープペンを買おうと思った時に、何を買ったらよいか分からないと思う。
分かる。僕も同じ経験をした。
特にバリバリ文系の人なので、数字が商品名となるとパニックを起こしてしまう。
ところがこの型番、実はすごく簡単である。
925 という数字はそのままで、次の番号が型番、最後に芯のサイズが表記されているだけなのである。
例えば、下記の画像。
これは925シリーズの35という型番で、 925 35-05は0.5mm芯、925 35-20は2.0mmm芯 ということである。
※35が何かはこの後に解説。
では、925シリーズの現行のラインナップを確認してみよう。
ステッドラー925シリーズ(現行)
925 15 | 925 25 | 925 35 | 925 75 |
4線種 → 0.3、0.5、0.7、0.9mm 材質:[ボディ]ABS サイズ:140.6×12.5×9.6mm 重量:9g | 6線種 → 0.3、0.5、0.7、0.9、1.3、2.0mm 材質:[ボディ]アルミ サイズ:143×12×8mm 重量:17g/21.5g | 5線種 → 0.3、0.5、0.7、0.9、2.0mm 材質:[ボディ]アルミ サイズ:143×12×8mm 重量:17g/21.5g | 4線種 → 0.3、0.5、0.7、0.9mm 材質:[ボディ]ABS サイズ:140.5×12×9.5mm 重量:9.2g |
¥385 | ¥1,320 | ¥1,320 | ¥550 |
これに加え「925 35 オールブラック」や「アニバーサリーモデル」、「各種 限定モデル」が展開されている。
※販売価格は定価を表示、ネットでの実売価格はもう少し安い
※限定モデルなど、販売を終了しているモノもある(→Amazonで限定モデルをCheck)
※オールブラックについてはコチラの記事で紹介している。
ステッドラー史上最高にかっこいいペンに出会った。“925 25/35”シリーズの新作「オールブラック」 1835年、ドイツで誕生した老舗文具メーカー「ステッドラー (STAEDTLER)」。建築士・[…]
で、どれがオススメなの?
ということだが、ステッドラーの製図用シャープペンを買うなら925 25 / 925 35 のどちらかを選ぶのが良い。
こちらが 925 25 と 925 35 だ。
925 25 は、ステッドラー製図用シャープペンの定番商品として知られている。
925 35は、925 25の発売20周年を記念してステッドラーのナイトブルーをイメージして新たにラインナップに加えられた商品だ。
どちらも仕様は同じでカラーが違うだけだが、925 25の方が線種がひとつ多い(1.3mm芯)。
つまり、925 25 / 35 のどちらかを選び、あとは芯のサイズを決めるだけで、ステッドラーの製図用シャープペン選びは完了と言ってもよいだろう。
芯のサイズ(線種)の選び方
一般的なシャープペンは0.5mm芯が基本的なサイズである。
シャープ芯の濃さ(※正確には芯の硬さ)によって選び方も変わってくるが、基本は0.5mmだ。
ステッドラーの925シリーズには2.0mmの太芯もあり、エンピツに近い感触でシャープペンを使うこともできる。
両者の違いはこれくらいだ↓
「05」と「20」がどれだけ違うかお分かりだろう。
書いてみるとこんな感じだが、0.5mmはHB、2.0mmはBなので参考にならないかも。
ただ、書き心地は全く違って、この2本を持っているとステッドラーの925シリーズを最大限楽しめると思う。
925シリーズは軸尻のノック部分に「サイズ表記」がされており、これが意外と便利なのだ。
ペンスタンドや立つペンケースに収納した時、ステッドラーだけが目立つので取り出しやすい。
ちなみに余談だが、925 35の30周年記念モデル「パールホワイト」には芯サイズが表記されていないのでご注意を。
ここまで、925 の型番についてお分かりいただけただろうか。
では、925シリーズの特徴でもあるローレット加工された金属グリップにも触れておきたい。
製図用シャープペンは金属製グリップが使われていることが多いが、925シリーズも同じく金属が採用されている。
ローレット加工という小さな凹凸があることで、グリップした時に滑りにくくなっているのが特徴だ。
ちょうど指紋に引っかかるような感触だが、肌が痛くなるようなことはない。
ギリギリ滑りにくくなっている、と言ったほうが表現として正しいかもしれない。
まぁ、とにかくデザインがカッコいいので持っているだけでも満足だ。
ステッドラー 製図用シャープペン925シリーズの良さ
製図シャープペンはペン先が長いロングガイドパイプが使われていて、とにかく書いている文字が視覚的に見やすい。
小さい文字は書きやすいし、トメハネの多い感じを書く時もとても有効だ。
925はやや低重心設計のため、強い筆圧をかけなくてもしっかりとペンをコントロールできるのも特徴のひとつ。
金属の質感を感じるデザインや、ダークブルーを基調としたブランドカラーも魅力的だと思う。
これまで普通のシャープペンしか使ったことがない人は、製図シャープペンを使ってみればすぐに違いが分かるだろう。
まとめ
ということで、ステッドラー 925シリーズについてと、余談を含めてこのペンの良さを伝えてみた。
1本買うと、ついもう1本欲しくなってしまうのもこのペンの魔力だろう。
勉強にビジネスに、しっかりとしたシャープペンを持ってみたいという方にぜひオススメできる商品だ。