『シティ・オブ・ゴッド』ギャング映画の最高峰作品を本気でオススメする

どうも。年間映画300本男。machoです。

ブラジルのギャング映画『シティ・オブ・ゴッド』をご存知ですか?

日本では2003年に公開され、数々の映画祭でノミネート・受賞をした超名作映画です。

なのに知られてないのはナゼ?

僕の中ではギャング映画の中でもトップ3に入る映画で(1位かもしれない)是非とも語りたい作品です。

本当にオススメしたい作品なので、ネタバレなし書かせてもらいます。

 

『シティ・オブ・ゴッド』概要

1960~1970年後半のリオ・デ・ジャネイロのスラム地域「ファベーラ」を舞台にしたストリートチルドレンたちの抗争を描く作品。

そして僕の大好物である実話を基に描かれている。

抗争と言ってもただドンパチやるのではなく様々なストーリーが展開されているので、基本的にただのギャング映画とは思わないほうがよい。

「神の町」と呼ばれる公営住宅に住む3人の子供が大人になるまでのストーリーを描いているのだが、この主要人物3人が何とも魅力的で、ハリウッド映画では見ることはないような特別な個性を持っています。

 

主要な登場人物3人

ブスカ・ペ

参照:https://www.listal.com/alexandre-rodrigues/pictures

カメラが好きな心優しき少年のブスカペ。

堅実に新聞配達から仕事を始め新聞社でカメラマンとして働くこととなる。人物として愛さずにはいられない「可愛くていいヤツ」であり本作の主人公。

 

リトル・ゼ

幼少期はリトル・ダイスと呼ばれ、とにかく凶悪・凶暴な性格。

彼はいずれ街を仕切るギャングのリーダーになり数々の抗争を繰り広げる。

演じた俳優(レアンドロ)の演技がとにかく凄まじくて、ブラジルのギャング・・・超怖い・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル・・・ってなる。

実際は超温厚な俳優なんだけど

 

ベネ

リトル・ゼと同格のギャングのリーダーであるが、性格が全く正反対の優しい男。

抗争する相手のリーダーからも「街一番の奴」と言われるほど。

ファッショナブルで皆に優しくカッコいい彼に注目してもらいたい。

 

ストーリー構成が素晴らしい

ストーリーの時間軸をズラして構成されているんですが、後半の盛り上がってきたとこで

 

「ここであのシーンと繋がったかぁぁ~~!うおぉぉぉーーっ!」

 

と、思わずアドレナリンが出るカットがあります。

 

ここな。

 

観たことある人なら分かるよな?

 

ここからの

 

これで

 

これな。

 

このシーンなんか最高。

リトル・ゼとベネが本音を語るシーン。

 

ベネだけはリトル・ゼにこういうことを言える立場。ついでにイケメン。

 

友達だったのにぃぃぃ!うわぁぁ!!

 

と、ちょっと感動するようなシーンで、この後あーなっちゃう的な話で言えないような。

 

他にもいいカットが沢山あるんだけど紹介しきれない。とにかく・・・

 

「フェルナンド・メイレレス監督の映画すげーーっ!」

 

って当時、映像業界で仕事をし始めたばかりの僕は感銘を受けていました。

 

しかし、その後の監督作品『ナイロビの蜂』『ブラインドネス』を観ても本作ほどの秀逸なストーリー展開は見られませんでした。

『シティ・オブ・ゴッド』ストーリー構成は別格。

 

俳優はガチのファーべラ住民たち

実際に現地のファベーラの住人をオーディションし、200人もの素人に演技訓練を行いアドリブ主体の演技で撮影は行われました。

この映画が妙にリアルに感じるのは、俳優らがファベーラの住民だったからでしょう。

 

このシーンなんかは強烈です。

初回限定のDVDではDISK2にオーディションのメイキング映像が収録されています。

 

これ以外にオススメしたいことが沢山あるんですが、ネタバレしてしまうので『シティ・オブ・ゴッド』はここまで。

DVDレンタルショップや動画配信サービス等でこの『シティ・オブ・ゴッド』を見かけたらぜひ観てみて下さい。

 

その後の『シティ・オブ・ゴッド』類似・関連作品をいくつか紹介

『シティ・オブ・メン』★★★☆☆

本作の前半に登場したキャストたちをメインにテレビドラマシリーズ化されたものだが、『シティ・オブ・ゴッド』のストーリーとの関連性はあまりない。キャストが気になった人にはオススメ。

 

『シティ・オブ・マッド』★★☆☆☆

『バス174』という作品をベースに作られた続編的な映画で、『シティ・オブ・ゴッド』との関連性は全くなく名前だけあやかったような作品。あまり面白くなかった。

 

『バス174』★★★★★

2000年にリオで起こったバスジャック事件を再現したドキュメンタリー作品。

未来のないストリートチルドレンがバスジャック事件を起こし、投降するのかどうかを描く後半のシーンは息つく暇もないほどの緊迫感です。

ブラジルの貧困の実態はこの作品にあり、世界観も「シティ・オブ・ゴッド」に似ています。

実際に数々の映画祭で最優秀賞を受賞している。

 

『シティ・オブ・ゴッド – 10 Years Later』★★★☆☆

『シティ・オブ・ゴッド』 に出演した俳優たちのその後のドキュメンタリー映画がAmazonプライムビデオNetflixで公開されています。

彼らが当時あの作品に出演したことで、その後の人生がどう変わったかを切実に話しています。

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