超広角レンズを買うかどうか長いこと迷っていましたが、旅行に行くことをきっかけにマイクロフォーサーズ最高峰レベルの超広角ズームレンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』を買いました。
これは35mm判換算で14mm-28mm相当のレンズになります。
実際に使ってみて「これは最高に楽しい!もっと早くに買っておけばよかった!」と思わずうなってしまうレンズでしたね。
超広角レンズを持ったことで撮影の幅が一気に広がった感じです。
使用しているのはOM-D E-M5 mark2。
特に風景撮影ではその効果を実感しました。
これまでこんなに広い画は撮れなかったのでファインダーを覗くたびに新鮮に感じます。周辺部も非常にシャープで高級レンズを堪能できると言ったところ。
いい構図が取れそうな場所を見つけたら思わずシャッターを切りたくなる。そんなレンズですね。
超広角、標準、望遠レンズが一通り揃った!
今回購入したレンズと同様に、標準ズームの『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』、それに望遠ズームの『M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mmF4.0-5.6II』を所有したことで、7-14mm、12-40mm、14-150mm(※35mm判換算で14mm~300mm)と超広角から標準、望遠ズームまでバッチリ対応できるようになりました。
望遠はPROシリーズではないですが、今のところはこれで十分に満足できています。
なかでも超広角ズームレンズは圧倒的に楽しい。
自分が見てる視野よりも広く感じるような感覚で撮影できるので、想像を越えた画が撮れるといった感じですね。
そんな超広角ズームレンズ『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』の良さをお伝えしてみようと思います。
超広角ズームレンズ 『M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO』の特徴をまとめ
F値2.8の大口径超広角ズーム
ズーム全域で開放F値2.8という明るいズームレンズの使い勝手は抜群。
OM-Dシリーズの強力な手ぶれ補正機構のおかげで、夜間の手持ち撮影でもかなり対応できます。
使い勝手を考えても単焦点を選ばなくて正解だった、というのが正直なところ。
重さは534g :軽量小型で機動力抜群
534gと超広角レンズの中では圧倒的に軽量小型なレンズ。フルサイズ機で同じ画角、絞り値のレンズを使おうとしたら倍近くの重さになると思います。
超広角を気軽に持ち歩けるのもマイクロフォーサーズレンズの魅力かもしれません。
防塵・防滴で安心
11箇所の密封シーリングで、ほこりや水滴の侵入をガードする防塵防滴構造になっているため、どこへ行って安心して使えます。同時に耐低温性能もあるので、寒くて雪が降っている日でも問題ない。
M.ZUIKOのレンズの多くは防塵・防滴対応しており、私が所有しているレンズもすべて防塵・防滴レンズになります。
「マニュアルフォーカス(MF)クラッチ機構」を搭載
フォーカスリングを手前に引くだけで、AF撮影からMF撮影へと瞬時に切り替えられる「MFクラッチ機構」は絶対に必要な機能。
12-40mm F2.8 PROも同じ仕様なっているが、これは本当に便利な機能です。焦点合わせをするのに圧倒的に有利ですね。
もうこの機能がないレンズはちょっと買わないかな・・・って感じです。
深めの固定式レンズフード
レンズフードは超広角の出目金をカバーする深めのタイプになっています。
フードもキャップも購入時に付いているので別途買う必要はありませんが、中古レンズで購入した場合、状態によってはパーツ不足なども考えられるのでそのような時のみ購入する形でよいと思います。
ということで、簡単に特徴をまとめます。
『M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO』主な特長まとめ(以下はコピー)
- 小型軽量なズーム全域F2.8大口径超広角ズーム
- 防塵防滴性能で安心の設計
- 周辺部までシャープな描写を可能にする光学性能
- MFクラッチ機構でAF、MFの切り替えが瞬時にできる
- レンズ先端7.5cmまで寄れるPROシリーズ共通の近接能力
M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO使ってみた感想
やっぱりパースが出る超広角レンズで撮る風景は格別に面白い。
マイクロフォーサーズのアスペクト比は4:3なので、嫌味のない超広角画という感じでバランスも良い気がします。
超広角ズームレンズながらマイクロフォーサーズ規格の特性で軽量なので、旅先の持ち歩きも非常にラクだったのが良かったですね。
沖縄の写真ばかり紹介していますが、離島に連れていく相棒のレンズとして大活躍してくれました。
持ち歩きに関しては『PeakDesign (ピークデザイン) キャプチャープロ』というツールが最高に良かったです。
大型の超広角レンズでもしっかり使うことができたのでコレはオススメ。
ボケ感は弱いがなんとか出る
35mm判換算で14mm相当であるためボケ感じは出しづらいですが、なんとかボケは出ると言ったところですね。ちなみにレンズ先端7.5cmまで寄ることができます。
同じ条件で標準ズームの12-40mm F2.8 PROを使って最大ズームで撮影すると、ボケ感にこれだけの違いが出ますからね。
個人的にボケ感は気にしないほうですが、比較すると全然違いますね。
逆光耐性:ゴーストは発生するがコントロールしやすい
超広角レンズは出目金の形をしているため、太陽光やライトの光を拾いやすく、大きなゴーストやフレアが発生しやすいですが、発生は最小限にとどめられているようで超広角レンズの逆光耐性としてはかなり優秀です。
確かに直線的に並んだ小さな玉の列が出るタイプなので、カメラの向きを微調整することでコントロールはしやすいですね。
画面を覆いくつすようなゴーストやフレアは出ないように感じます。
さいごに
今回購入した『M.ZUIKO 7-14mm F2.8 PRO』の一番の特長は、何といってもPROレンズならではの極めて高いその描写力。
F2.8の大口径ズームでありながら軽量小型であることも満足度が高い理由のひとつです。
マイクロフォーサーズ機OM-Dシリーズを選んだ理由の一つが交換レンズの利便性ですが、高級レンズを探すたびにそう感じますね。
決して安い買い物ではないですが、多少の無理をしてでも高級して良かった超広角ズームレンズでした。