高級キーボード市場が盛り上がっている今、私自身もキーボードの違いによってタイピングの快適さや疲労度が全然違うことを実感するようになりました。
そもそもキーボードは「タイピングすることで文字を打つ」ものだが、高級キーボードは「指の動きがそのまま文字になる」という感覚さえあります。
まぁ、そうなるようにキーボードを専門に開発しているのだから当然と言えば当然。
私はこれまでメカニカルキーボード「FILCO Majestouch2 赤軸」を愛用しており、キーキャップのカスタマイズなども含めて快適なキーボード環境を整えてきましたが、心のどこかで最高級ブランド「REALFORCE(東プレ)」「HHKB(PFU)」にも興味を持っており、そのうちどちらかを買うだろうと思っていました。
そんな時、この2大高級キーボードメーカーが手を組んでREALFORCE R2「PFU Limited Edition」という限定モデルを発売するということを知り思わず飛びついてしまいました。
定価3万円(税込み)を超える価格も最高級クラスですが、その価値を十分に味わえるキーボードだと実感しています。
この記事では、そんな限定モデルの特徴や使ってみた感触などをお伝えできればと思います。
その後、iMac用に新モデルを購入しました!
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最高級キーボード REALFORCE R2「PFU Limited Edition 日本語配列」をレビュー
REALFORCE R2 のPFU限定モデルは4種類のラインナップとなっているが、私が購入したのは「日本語配列(アイボリー)」。
ラインナップは全てテンキーレスで、それぞれ日本語・英語配列、カラー2種類から選べるようになっています。
アイボリー | ブラック | |
日本語配列 | ||
英語配列 |
日本語配列を購入したのはiMacで「かな⇔英字」を快適に使うため。
キーは「Karabiner-Element」を使って設定。かな英字切り替えがこのキーでできるのはMacのメリットの1つだと思っているので、それを活かせるように日本語配列を選びました。英語キーボードだと「Ctrl+スペース」などを割り当てて切り替える必要があったので、この点がクリアできたのは日本語配列のおかげですね。
これでRealforceをiMacで使う「かな⇔英字」切り替え問題はあっさりとクリア。「無変換・変換」の印字じゃなくて記号になっているのも気に入っています。
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REALFORCE R2「PFU Limited Edition」特別仕様のポイントなど
この限定モデルは、静音キー機能とAPCモデルを搭載している「東プレ REALFORCE TKL SAシリーズ」をベースしたモデルに、HHKBユーザーに評判の高い押下圧45gを全キーに採用しているのが特徴です。
まとめるとこんな感じです。
- 基本:REALFORCEシリーズの静電容量無接点方式
- 押下圧:押下圧45gを全キーに採用
- ソフトウェア:専用ソフトウェアで全キーに個別に設定可能
- 静音性:HHKB Professional Type-S同等の静音機能を搭載
- APC機能:スイッチのオン位置を1.5mm、2.2mm、3mmの3段階に調節可能
- カーボン調デザインの専用LEDプレートを採用
- 5,000万回のキー入力耐久試験をクリア
押下圧45gの統一キーで静音性とAPCは欲しい、さらにキー荷重は個別にも設定したいという方に対応しているのが特徴と言えます。
また、購入特典として初回限定で「BIRD RFウッドパームレスト」がプレゼントで付いていました。
キーボード + ウッドパームレストはもはや無くてはならない存在と言えるほどタイピングを快適にしてくれるツールです。
ちょうどテンキーレスにぴったりサイズのウッドパームレストだったが、今使っているフルサイズキーボード用の「FILCO ウッドパームレスト」のほうが使いやすかったため、こちらを継続して使っていこうと思います。
ウッドパームレストが気になる方はコチラの記事も参考にしてみてください。使う・使わない時の比較を分かりやすく紹介しています!
「キーボードでタイピングをするなら絶対に木製のパームレスト使ったほうがいい。」そんな話を聞いたことがありました。パームレストとはキーボードの手前に置き、タイピング時に手の平を乗せるクッション台のこと。pa[…]
最初に感じるのは優れた静音性
静音性に優れた「東プレ REALFORCE TKL SAシリーズ」をベースに、「HHKB Professional Type-S」同等の静音機能が搭載しているということでタイピング音が明らかに静かです。
スコスコというしっとりとした抜けるようにタイピング音はまさに快音そのもの。
静音性に優れているメリットとして
- 静かなオフィスでもタイピング音が気にならない
- 家族が寝静まった深夜にタイピングしても安心
よって、場所・時間を問わずタイピングできる静音性を持ったキーボードだと言えますね。
快適にタイピングできる様子を動画撮影したので参考にしてみて下さい。
かなり静かにタイピングできていると思います。
今までは「メカニカルキーボード(赤軸)+静音リング」でカチャカチャという打感音を楽しんでいましたが、それがRealforce R2にしたことで180度変わりました。
タイピングは「最高の打ち心地!」としか言いようがない
タイピングをし始めてものの数分。
という実感しちゃいました。
キートップの面積がこれまでのキーボードに比べるとやや小さいんですが、そのおかげなのかキーの四隅が指に当たる感覚が少なくて引っかかりにくいため、
という感覚があります。
とにかく快適。
打ち始めたら止まらないですね。笑
湾曲した形状は最適な指の動きでタイピングできる
REALFORCE R2 のキートップを横から見ると直線ではなく、列ごとに異なる「ステップスカルプチャータイプ」という形状になっています。
このキー形状のおかげで、常に指を直角に曲げた状態でタイピングできるような感覚があり、長時間使っても指への負担が少なく疲れにくいのが特徴。
これに慣れると他のキーボード使えなくなると思います。笑
6つのキー同時押しが可能で高速タイピング時のタイプミス激減
REALFORCE R2 限定モデルは6つまでキーの同時押しが可能です。
ゲーミングキーボードを使っているならそのメリットは理解できるかもしれませんが、一般ユーザーにとって何がすごいかというと高速タイピングした時のタイプミスが減るというのがメリットです。
高速タイピングしていると「文字がちゃんと打てていない」てことがあると思うんですが、6つのキーの同時押しが可能だとキーのタイピングがかぶってしまっていてもタイピングをしっかりと認識してくれるんです。
私はタイピングミスはかなり多い方なんですが、
ちょっと感動レベルで打てるようになってきた気がします。
REALFORCE R2「PFU Limited Edition 日本語配列」外観の概要
ではキーボードの外観を見てみます。
- キー数は91
- サイズは142×369×30mm
- 重量は1.1kg
本体はUSB接続タイプのため安定の接続状況と充電いらずで安心。デスクトップPCならUSB接続に限りますね。上記で紹介したとおり、USB接続であることで6つのキー同時押しが可能となっています。
USBコードは裏面から3方向に固定できるように設計されています。
同じく裏面には「PFU Limited Edition」が記載。まさに限定モデルの刻印と言えるでしょう。
限定モデルはカーボン調プレートを採用。
キートップは昇華印刷のため刻印はかすれて消えることはありません。
キースペーサーとキープラー(引き抜き工具)が付属しているので、キーストロークを浅くすることも可能。これはいずれ試してみようと思っています。
キーボード本体の高さ調整は2段階。
個人的には平らにしてウッドパームレストを使うのがとても使いやすいと思っています。
3万円以上するが決して高いとは思えないキーボード
高級キーボードは高くて手が出しづらいと考えている人も多いと思いますが、実は数年前までは私もそうでした。
しかし使えば使うほどタイピングの感触は良くなり、気付いた時には体の一部のようにタイピングすることができるので、この利便性を考えると決して高いとは思いません。
3万円という費用に関して言えば、
- 1年使えば1日あたり82円
- 5年使えば1日あたり16円
毎日使うものだからこそ良いものを使うという考え方にシフトさせると何てことない、と思っています。
安価なキーボードでは決して体験することができない感触。
それが高級キーボードですね。
さいごに
FILCOから東プレ ✕ HHKB 限定モデルに切り替えたことで、また1つ作業環境が良くなりました。
もちろんFILCOのメカニカルキーボードも使っていて楽しく快適なキーボードですが、それとは違って性能最優先のキーボードだったのが今回のREALFORCE R2「PFU Limited Edition」。
と言っても過言ではないですね。
これから長く使って、また違った使い勝手なども紹介していければと思います。