トラベラーズノートは使い続けて美しく経年変化させることに魅力があると思います。
牛革をそのまま切り出した天然素材だからこそ、使い方次第で人それぞれ違った変化を見せてくれるのがトラベラーズノートの面白さですね。
もちろん美しく経年変化をさせたいならオイルを塗るのが一番です。
なかでも僕が愛用しているのは「ミンクオイル」。
なぜミンクオイルが良いのか?
この記事では、トラベラーズノートにミンクオイルを塗るメリットや塗る方法などを紹介します。
思わず使いたくなるミンクオイルの特徴
ミンクオイルとは動物のミンクの油脂を使ったオイルのことで、非常に優秀なオイルとして知られています。
表面張力が弱い(※強いと水滴の玉のようになる)ため、油が革の繊維に浸透しやすく、乾燥した革の油分補給に最適なオイルであることが優秀と言われる理由です。
防水性が高くなる効果があったり、革自体が柔らかくなるのがミンクオイルの特徴ですね。
また革の色が濃くなるのも特徴のひとつで、短い期間でも革の使用感が出るのが面白い。
だからこそトラベラーズノートのような経年変化を楽しむアイテムにはミンクオイルがおすすめなんです。
では、実際にオイルを塗る方法を見てみます。
トラベラーズノートにミンクオイル塗る方法
まずはトラベラーズノートのリフィルやゴムパーツ類を取り外します。
あると邪魔なんで。
1.ミンクオイルを少量取り出す
まずは少量のオイルから塗り始めます。
ミンクオイルは手で触っても問題ないですが、ベトつくのが嫌なら布(不要なタオルなど)を使いましょう。
2.指 or 布でオイルを塗る
ムラができないよう均一にオイルを塗ります。
薄く塗るのが基本ですが、僕は革を柔らかくしたいのでガッツリ塗り込みます。
この時点ではかなり汚いですね。笑
大丈夫です。
3.布で余計な油脂を拭き取る
オイルを大量に塗って油が残してしまうと結果的に残った油が腐食していくだけなので、布を使って表面を拭いてあげます。
油脂が残らないようサーっと拭く感じでOK。
指先の指紋も消えてかなり綺麗に見えます。
ここで大事なのは革の表面に余計な油を残さないことです。
4.馬毛ブラシでブラッシング
ブラッシングしながら革を磨くと艶が出やすくなります。
油脂を繊維に染み込ませるようなイメージで、ブラシの先端を革にしっかりと当てて磨くのがポイント。
これでオイルを塗る作業は終了です。
5.日陰で干す
ミンクオイルは革への浸透率が低いため、塗ってから数日はベトつき感が残ります。
そのため日陰で丸1日乾燥させておくといい感じにしっとりとした肌触りになります。
トラベラーズノートの経年変化を見てみる
季節に一回ペースでミンクオイルを塗り、かれこれ7年位使うとこんな経年変化をします。
艶がかなりエグい。笑
さらっとしているのにツヤツヤで、僕が目指したレザーの理想的な風味を醸し出しています。
もちろんミンクオイルを塗るだけでなく、普段から持ち歩いて使うのが最も革を成長させる近道。
トラベラーズノートの使い方は自由なので、毎日好きなように使っていれば自然と革が変化していきますよ。
さいごに:革を育ててみよう
ということで、『トラベラーズノート × ミンクオイル』について紹介しました。
トラベラーズノートの革の質感が変わると、自分だけの特別なノートに感じるようになります。手に取った感触から肌触りまで、購入した時とはまったく違うモノに変わるのが革製品の魅力の1つですが、なかでもミンクオイルはその変化が顕著に出やすいオイルのひとつです。
革を柔らかくする効果が強いので、トラベラーズノートのように手に取って使う革製品とは相性がいいと思います。
トラベラーズノートユーザーの方は一度使ってみると面白いと思いますよ。