注文住宅を建てた際、1年以上をかけてハウスメーカー6社・工務店2社・設計事務所1社と打ち合わせをしてきました。
最終的にハウスメーカーと契約しましたが、これら住宅建築会社というのはそれぞれ違うノウハウを持っており、契約に至るまで相当悩みました。
ほぼ毎週のように住宅展示場や設計事務所に足を運び、打ち合わせを進めていくのは大変なことですが、選ぶ会社によって完成する家は大きく変わるので、より多くのプランと間取りのアイディアが欲しかったのも事実です。
住宅建築会社選びは家づくりにおいて最も重要なことですからね。
完成した家にはとても満足していますが、今となっては「最初にこうしておけば良かったかも」と思うこともあり、もう一度家を建てるなら違う方法で住宅選びをしていると思います。
実際にハウスメーカー・工務店・設計事務所と打ち合わせをしてきて分かった、″効率良くベストな方法で家づくりをする方法″ を紹介したいと思います。
これから家を買いたいという人の参考になれば光栄です。
まずは住宅メーカーや工務店のカタログを集めたい!という方はまとめてカタログ請求できるサイトもありますので、以下の関連記事を参考にしてみてください。
注文住宅を検討している方であれば、ハウスメーカーや工務店の「カタログ」って喉から手が出るほど欲しいハズ。住宅メーカーの特徴を雑誌のように手軽に読むことができ、モデルルームのイメージ写真や実例集など、家作りのには欠かせないアイディアを[…]
注文住宅を買う流れ『打ち合わせ→契約』から『他社のお断り』まで
注文住宅を購入する方法は、基本的に以下の3つから探すのが基本です。
- 住宅ハウスメーカー
- 地元工務店
- 設計事務所
打ち合わせの流れはほとんど同じで、まずは営業マンと話をして「この会社が設計した家を見てみたい!」と思ったら打ち合わせが開始します。
基本的にこの時点では無料です。(※会社によっては例外アリ)
おおまかな設計図と資金計画に合意ができれば【仮契約】→【本契約】を行って手付金を支払います。
契約後に違う会社と契約したくなっても違約金などが発生するので注意が必要です。
※仮契約と本契約の違約金については、ハウスメーカーや工務店によって違うので、早めに確認しておくと良いです。
契約が決まれば、同時に打ち合わせをしていた他社さんに ″契約できません″ と伝えなくてはなりません。
ものすごく心苦しいことですが、真摯に設計の打ち合わせをしてくれたことに対して丁重にお礼を伝えます。
[st-kaiwa3]これは本当に申し訳ない・・・という気持ちになるけど、勇気を出してお断りしましょう[/st-kaiwa3]次に、実際に経験して分かったハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いを紹介します。
住宅ハウスメーカー│最新の住宅性能と、安心の保証で選ぶなら
ハウスメーカーとは全国規模で営業している大手の住宅建築会社です。
″自由な設計ができないと思われがち″ ですが、実はそうではなく、住宅メーカーによってはかなり相違があります。
例えば、木造在来工法を取り扱うハウスメーカーなら自由設計が可能だし、逆に鉄筋ユニット工法だと色々と制限があったりします。(我が家がまさに鉄筋ユニット工法です)
実際にハウスメーカーで制限があると感じたのは ″設計よりも住宅設備品″ のほうです。
住宅設備品とは、窓・フローリング・キッチン・トイレ、室内ドアなど住宅に欠かせない設備をまとめてこう呼びます。
各ハウスメーカーには契約している設備品メーカー(LIXIL、PANASONICなど)があり、そこから設備品を選んでいく形になりますが「どうしてもこの海外製のキッチンが使いたい!」となった場合は難しいです。
商品によっては持ち込み可能なハウスメーカーもありましたが、設備品は家の構造や躯体に直結するものが多いので、保証の問題などもあり基本的に「持ち込みは全て相談」となります。
逆にこの ″保証″ がしっかりしているのもハウスメーカーの強みで、保証期間内であれば無料で修理対応してくれ、定期的なテンメナンスを行うことで保証期間は30~60年と長くなります。
将来的に支払うメンテナンスの金額は、ハウスメーカーや住宅サイズによって全然違うので一概に言えませんが、決して安いものではありません。
※ヘーベルハウスの外壁メンテナンス金額はものすごく高かった(新車が余裕で買える額)
もう一つハウスメーカーの強みとして、お金に関するプロ(FPなど)がいるという点。いという面があります。
資金計画に関する相談がしやすく、借入額・月々の返済・保険料など総合的に判断してくれるプロがいるのはとても安心できます。
さらに営業マンが住宅ローンの融資に関する審査・手続きも代行してくれるので、私は署名と印鑑を押す以外に細かい手続きをしなくて済んでしまいました。
[st-kaiwa3]手続きの代行には少しだけお金がかかるけど数万円程度。ハウスメーカーはお金に関する手続きがとにかく楽です。[/st-kaiwa3]
ハウスメーカーで家を建てたい場合は住宅展示場など足を運ぶことになりますが、営業を受けて打ち合わせが始まってしまうのも事実です。
そんな中 ″無料で複数のハウスメーカーの設計図″ を作ってくれるサイトがあるのをご存知でしょうか。
住宅展示場へ行って設計図を作ってもらうには膨大な時間と手間がかかるので、まずはネットで複数社の「設計図」と「資金計画書」を一括でもらうと便利です。
複数社からこのようなイメージ設計図を提案してもらえます。
住宅展示場に行かなくても複数社の設計図を手に入れることが出来たのでとても役に立ちました。
しつこい営業も一切なく、家作りの参考までに試してみると理想的なプランが見つかると思います。
逆にハウスメーカーではなく、地元を知り尽くしている地元工務店の住宅プランも一見の価値があります。
[st-kaiwa3]ハウスメーカーで購入を考えている人も、優良な工務店に出会えれば考えが変わるかも![/st-kaiwa3]ハウスメーカーの住宅プランと地元工務店の住宅プランって面白いほど違うんですよ。合わせて比較検討してみるのと、理想的な設計図により近づくことができるかもしれません。
ただし人気の工務店は ″半年待ち″ も!早めにアクションしておくのもコツ
地元で人気の工務店となると、打ち合わせに入るまでに ″待ち時間″ が発生してしまうことがあります。
そもそもハウスメーカーとは営業マンと設計士の数が違いますからね。
私が地元の人気工務店に行った時は、打ち合わせ開始まで5ヶ月間も待つことになりました。
[st-kaiwa3]打ち合わせさえ入ってしまえば待つことはないから、早めにアクションを起こすことをオススメします![/st-kaiwa3]
工務店はハウスメーカーにはない魅力が沢山ありますが、地元工務店の情報は少ないのでどこが良い会社なのか見極めるのが大変です。
数少ない口コミ情報を見ながら、資料請求や問い合わせなどをして話をしてみるのが一番です。
対応エリアの地元工務店の設計プランも一括オーダーするのことができるので参考にしてみてください。
設計事務所 デザインを重視するなら
設計事務所というのは建築士が在籍し、設計・管理を行う会社のことをいいます。
その設計図に基づいて工務店が施工を行います。(ちなみに工務店は指定できない、ということをお忘れなく。)
設計事務所の最大のメリットは「デザインの良さ」に尽きます。
雑誌に出てくるようなモダンな邸宅や、極限までシンプルにした設計など、ハウスメーカーや工務店にできないデザインを求める方は検討してみると良いと思います。
私はミッドセンチュリーなデザイン住宅が好きなので、購入するかどうかは別にして気になる建築事務所と打ち合わせを進めてきました。
設計までの経緯が面白かった
私が設計事務所で打ち合わせした時、まず最初のアンケートで聞かれたことがコレです。
「趣味は何か?」
「好きな映画は何か?」
「妻のどのようなところが好きか?」 などなど数十項目に渡り・・。
設計士と営業マンは、私のパーソナリティから住宅をイメージして設計を考えてくれていました。
打ち合わせ途中で、私が「バスキアのポスターを書斎に飾りたい」と言うと、それをイメージして設計を変えてくれるのが設計事務所です。
こういう発想は他社にはなかったので、とにかく打ち合わせが面白かったですね。
設計事務所で建築士に注文住宅とお願いしたと聞くと “高額なイメージ” がありますが、実際はそんなことありません。
確かに設計料はハウスメーカーよりも高かったが、部材や設備品を始めローコストな設計をしてくれることも可能なので、一概に高額になるとは考えない方が良いです。
設計事務所で注文住宅を検討するなら、それなりにこだわりを持った人だけにオススメします。
何も考えずにデザインだけを重視して、住みづらい家を造ってしまうのは大きな間違いですからね。
失敗しない家づくりのために!家族のライフスタイルに合わせた設計を考える
注文住宅の最大のメリットは「家族のライフスタイルに合わせた自由な設計」ができることです。
ハウスメーカー・工務店・設計事務所のどれにするのかを決める前に、家づくりをスムーズに行うためにも夫婦間で方向性をしっかり決めることが大切です。
お互いの希望をひとつの建物の中に全て詰め込むのはまず無理ですからね。
例:どんな家にしたいのか
- → 家事と育児を最優先する家
- → 家事動線を重視する家
- → 吹き抜けで大空間をつくりたい
- → デザインにこだわりたい
- → 広さや空間にこだわった家
- → 真っ白な家
- → 書斎のある家
- → ローコストを最優先する家 などなど
夫婦で共通の家のイメージがない状態で、とりあえず住宅展示場などへ足を運ぶのもアリですが、営業マンの洗脳(?)を受けて良くも悪くも方向性が変わっていまうこともあります。
夫婦間で共通のイメージを作るには、お互いが家のサイズや間取り数を分かってないと意見が合わないと思うので、『事前に設計図を一括オーダーしておくと便利』というのは、このような場面でも役立ちます。
設計図が手元にあるとリアルサイズの家のイメージがしやすいので、夫婦間の話し合いも捗ります。
想像した家のサイズと実際の家のサイズは違いますからね。
最後に
すでに住宅購入で動き始めている方でも、資金計画書の見直しや値下げ材料として住宅プランは多数持っていたほうが有利です。
私の経験では、住宅プランを複数社に作成してもらい各社の良いとこ取りをして間取りと設計図が決まりました。
住宅プランと資金計画書を多数持っておくと、意外と活躍の場は出てきます。
仕事が忙しくて住宅展示場に行く時間がない方でも、複数社の設計図を一度に手に入れることができるし、アイディア集めにも一役買ってくれるでしょう。
失敗しない家づくりをするために、なるべく多くの情報を手元に集めて効率よく進めることをオススメします。
全国600社以上、間取りプラン・資金計画書・土地探しまで一括オーダーが可能
希望の土地エリア(もしくは所有済みの土地)を入力し、「希望の間取り」「予算」を入力して、依頼する会社を一覧の中から選ぶだけで設計図や資金計画書を作成してくれます。
※毎月先着99名様に「成功する家づくり7つの法則」(小冊子49P)をプレゼント中です。