ビジネスシーンの中でも重要な初対面。当たり前のように行われる名刺交換では意外と名刺入れは目に入るものです。美しい本革ケースから出されてる名刺はその人の第一印象をより良く演出してくれますし、受け取る側からしてもとても気持ちがいいものです。
そこで持ちたいのが高品質なレザーを使った本革名刺入れ。選び方の基本からおすすめのレザーブランドを順に紹介していきます。
ビジネスマンの方は是非チェックしてみてください!
名刺入れの選び方のポイント
まずは名刺入れの選び方のポイントを3つ。
収納面│マチの広さとポケットの数
名刺の収納力に大きく関わってくるのが「マチ」(厚さを調整する部分)の広さです。マチが広ければ広いほど名刺を収納できる枚数は多くなりますが、少ない枚数であればコンパクトな厚さになるので、持ち歩きたい名刺の必要枚数に合わせてマチの広さをチェックしておくと良いでしょう。
また、マチのあるスペースの他に別途カードポケットがあるタイプが使いやすいです。これは相手方の名刺を収納するスペースとして使ったり、名刺以外のカード類を収納することができるためです。
カラー│本革の染色は多数
本革とは言え、高い染色技術によってカラー展開豊富な商品もあります。もちろん革の上から塗装したものではありません。
永く使えるレザー名刺入れは定番のブラックやブラウンが人気ですが、お好みのカラーを探してみるのも良いと思います。
価格帯│素材・ブランドによって大きく異なる
本革の名刺入れは、レザーの素材やブランド力によって大きく異なり、数千円で購入できるものから数万円(~¥30,000)もする高級ブランドアイテムまで多数取り扱われています。
良い革素材を使っている名刺入れは安物に比べ、数年~数十年と使い続けることで美しいツヤと手に馴染みやすい形に経年変化しやすいという特徴があります。これは製造工程における革のなめし方や裁縫技術の違いなどが大きく関わってくることが理由のひとつです。
これから紹介する名刺入れは高品質でブランド力のある商品ばかりなので、価格は比較的高価なものが多いですが、一生モノとして使えるのでコストパフォーマンスとしてはとても良いと思います。
まとめ│選び方のポイント
- 収納:名刺の収納可能枚数、ポケットの数を確認
- 外見:革でもカラー展開が豊富なものもある
- 価格:一生モノとして使うならハイブランドがオススメ
革製品の英国御三家ブランド
Whitehouse Cox(ホワイトハウスコックス)
1875年創業、英国を代表する歴史あるレザーブランド「Whitehouse Cox」。名刺入れ「S7412」はWhitehouse Coxで使用される最も代表的なブライドルレザーを使用しており、最高グレードのカウハイドで強く耐久性のある革です。
2つに分かれたポケットの片方にマチがあり、名刺だと20枚程収納する事ができます。内側にWhitehouse Coxの“ブランドロゴ”、“Handmade In England”、“Bridle Leather”が刻印されており、一生モノのレザーアイテムとして使える最高級ブランドの名刺入れです。この他にも「Whitehouse Cox S7412」シリーズは、リージェント ブライドル、アンティーク ブライドル、Derby Collectionなど革素材の異なるシリーズが展開されています。
- ブランド:イギリス
- 素材:ブライドルレザー
- 収納ポケット:×2
- 枚数(目安):20枚程度
- カラー展開:6色
ETTINGER(エッティンガー)
1934年の創業、ロイヤル・ワラント(英国御用達)の栄誉を授かった名門ブランド「ETTINGER」。名刺入れ「143JR」はブライドルレザー(ブライドルハイド) を使用しており、使い込む程風合いが増す最高品質のレザーを提供しています。
約50枚程度の名刺を収納でき、やや大きめサイズとなっているため名刺の出し入れがしやすいのが特徴です。マチのついたメインポケットの他に、スリムなポケットが3つあるため、カード類を整理しやすいよう設計されています。
普段使いからビジネスシーン、フォーマルな場面など幅広く使えるETTINGER人気ナンバーワンアイテムです。
- ブランド:イギリス
- 素材:ブライドルレザー
- 収納ポケット:名刺入れ×1、ポケット×3
- 枚数(目安):50枚程度
- カラー展開:3色
GLENROYAL(グレンロイヤル)
1979年スコットランドで創業、高グレードのブライドルレザーを使用したバッグ、財布、小物などを展開している「GLENROYAL」。最高級レザーバッグメーカーのチェッカー・レザー社により製造されているグレンロイヤル・コレクション(GLENROYAL COLLECTION)の名刺入れです。
高品質なブライドルレザーを使用し、30~40枚程度の名刺が収納でき、数枚差し込めるポケットが2つあり使いやすく機能的。ビジネスキャリアと共にブライドルレザー特有の経年変化を楽しめるアイテムとなっており、“HAND MADE IN SCOTLAND”を使ってみたい方はおすすめです。
- ブランド:スコットランド
- 素材:ブライドルレザー
- 収納ポケット:名刺入れ×1、ポケット×2
- 枚数(目安):30~40枚程度
- カラー展開:7色
本物志向の革ブランドモデル
IL BISONTE(イルビゾンテ)
イタリア・フィレンツェ発のバッグ・ 革製品のブランド「IL BISONTE」。名刺入れは定番の人気アイテムとなっており、数多くのビジネスマンから愛用されています。
1枚の革から緻密に計算されたカッティングを施し、レザーを折り紙のように折り畳んだXラインのデザインが人気のカードケース。靴底などに使われる堅めのクオイエットレザーを使用しており、フラップ部分にはブランドアイコンが焼き印されています。
スナップボタン式のスタイリッシュさと縫い目のない美しい仕上がりが魅力のデザイン。カードケースや名刺入れなど様々なシーンで使え、男女問わずギフトとしても喜ばれる一品です。
レディース向けカラーあり
- ブランド:イタリア
- 素材:牛革
- 収納ポケット:名刺入れ×1
- 枚数(目安):20~30枚程度
- カラー展開:9色
Felisi(フェリージ)
1973年、イタリアの小さな町で誕生した「Felisi」。最高品質の素材、少数精鋭の職人によって時代を超えて愛されるデザインを展開しています。
クロコダイルのエンボス加工を施したカードケースは、名刺であれば約50枚収納可能となっており、ポケットが2つ付いているため仕分けにも便利。カラーラインナップが豊富な点も魅力です。鮮やかな発色で高級感が漂うため、ビジネスシーンをスタイリッシュに演出する名刺入れとして使えます。
レディース向けカラーあり
- ブランド:イタリア
- 素材:エンボスレザー
- 収納ポケット:名刺入れ×1、ポケット×2
- 枚数(目安):50枚程度
- カラー展開:9色
Settler(セトラー)
Whitehouse Cox社のデフュージョンブランドとして誕生したセトラー【SETTLER】。 「セトラー」ワンワールドコレクションで使用されている革は十分な厚みをもったイタリア産の成牛(カウハイド)の一枚革です。
両サイドにポケット(片側にマチ付き)が付いたシンプルなカードケースで、名刺が出しやすいよう開口部はややカーブ状になっているのが特徴です。しっとりとした手触りで、使い込むうちに毛羽立ちがなくなり光沢感ある革に変化してきます。革の素材感を生かす名刺入れとしてレザーファンからも好評のアイテムです。
- ブランド:イギリス
- 素材:牛革(カウハイド)
- 収納ポケット:名刺入れ×1、ポケット×1
- 枚数(目安):20〜30枚程度
- カラー展開:2色
Montblanc(モンブラン)
約100年に渡り、雪に覆われたモンブラン頂上をシンボライズした「ホワイトスター」が象徴となっている「Montblanc」。筆記具の最高峰ブランドです。そんなMontblancの名刺入れは、独特の深い輝きを放つヨーロッパ産フルグレインカウハイドを使用し、とても美しいブラックを演出。
カードポケットは2つあり、名刺入れが2つ、バックポケットは1つと機能面にも優れています。フロントにはホワイトスターでお馴染みのMontblancシンボルマークがアクセントとなっています。
- ブランド:ドイツ→スイス
- 素材:カーフレザー
- 収納ポケット:名刺入れ×2、ポケット×2、バックポケット×1
- 枚数(目安):20枚程度
- カラー展開:2色
DUNHILL(ダンヒル)
1880年にアルフレット・ダンヒルがロンドンに創業したイギリスを代表する高級ファッションブランド「DUNHILL」。基本的には男性向けアイテムを主に展開し、男のニーズを知り尽くした「男のためのブランド」として流行に流されない世界中の紳士を魅了し続けています。
DUNHILLの名刺入れはラインナップが豊富ですが、定番の1つとなっているのがサイドカーシリーズは、ブラックカラーにスッキリとしたロゴ入りメタルプレートがエレガントスタイルを表現。厚みのあるグレインドカウハイドレザーは柔らかく滑らかであり、使い込めばレザー独特の風合いが得られます。
- ブランド:イギリス
- 素材:カーフレザー
- 収納ポケット:名刺入れ×1、カード入れ×2、ポケット×1
- 枚数(目安):30枚程度
- カラー展開:2色
Paul Smith(ポールスミス)
1970年創業、英国発の人気ファッションブランドとして知られる「Paul Smith」。人気の名刺入れは3本のステッチが入った「ストライプステッチ」。ステッチのカラーは、アイコニックカラーでもある”ブライトストライプ”のキーカラーからチョイスしPaul Smithらしさを演出。
カードの内側にもカラフルな色を配色し、開くと視覚的にも楽しめるデザインになっています。マチのある名刺入れが2つ、カード入れが4つと機能性も抜群。革はナチュラルな風合いが魅力のスムースレザーを使用しています。
- ブランド:イギリス
- 素材:牛革
- 収納ポケット:名刺入れ×2、カード入れ×4
- 枚数(目安):30~40枚程度
- カラー展開:3色
国内ブランド
土屋鞄製造所
1965年創業、国内革ブランドの中でも最も有名と言っても過言ではない「土屋鞄製造所」。シンプルで使いやすい高品質なラインナップが並ぶ中、人気の名刺入れ「ウルバーノ ベルトカードケース」は最高級イタリアンレザーを使用し、フロントベルトで締めるという大胆なデザインが印象的です。
名刺収納数が70枚と大容量で名刺を切らす心配がなく、マチは折りたたみ式なので中身を減らせば薄く持てるという仕様になっています。
- ブランド:日本
- 素材:バケッタ・ミリングレザー・キップヌメ革・シャンタン
- 収納ポケット:名刺入れ×1、カード入れ×1
- 枚数(目安):70枚程度
- カラー展開:2色
PORTER(ポーター)
吉田カバンのオリジナルブランド「PORTER」。確かな技術力と高い機能性で国内トップクラスの鞄ブランドとして知られています。名刺入れ「CURRENT」は牛ステアを使ったエンボス加工を施した小物シリーズです。
表面にはPORTERネームのオリジナル金属プレートを、内装にはジャガード織りのオリジナル生地を採用。価格帯も手ごろでビジネスシーンでも十分使えるアイテムです。
- ブランド:日本
- 素材:牛ステア
- 収納ポケット:名刺入れ×1、カード入れ×3
- 枚数(目安):30枚程度
- カラー展開:3色
GANZO(ガンゾ)
日本の職人による“本物”を追求した最高級のレザーブランド「GANZO」。上質なブライドルレザーを使った「THIN BRIDLE」名刺入れは、内側にオイルを含んだショルダーヌメを合わせ曲線を取り入れたデザイン性のあるアイテム。
メイン収納はジャバラ状の通しマチを採用し、口開きも良く約30枚の名刺が収納できます。カードポケットも付いており名刺を分類するのにも便利。スマートさと剛健さを兼ねそろえた高級名刺入れとしてビジネスマンに愛用されています。
- ブランド:日本
- 素材:ブライドルレザー
- 収納ポケット:名刺入れ×1、ポケット×4
- 枚数(目安):30枚程度
- カラー展開:4色
YUHAKU(ユハク)
世界レベルを目指した国内ブランド『YUHAKU』。アニリン染めのコードバンは使い込むほどにしなやかに馴染み、唯一無二の輝きと独特な経年変化により得も言われぬ色艶を生み出します。
名刺入れは外装にコードバン、内側にキップレザーを使い、質感が際立つツートンカラーに仕上がっています。名刺の出しやすさを考慮し十分なマチ幅が設計されており、機能面でも充実しています。ワンランク上の風格が漂う優艶なコードバンはビジネスシーンを優雅に彩ってくれます。
- ブランド:日本
- 素材:イタリア産ベビーカーフ × 国産牛革
- 収納ポケット:名刺入れ×1、ポケット×3
- 枚数(目安):50枚程度
- カラー展開:4色
FARO(ファーロ)
時間と手間をかけ、永く価値のある革製品を製造している「FARO」。素材は牛革を贅沢に使用し、外装・内装ともに職人が手作業でなめしたカーフレザーを使用しています。水性染料でじっくりと時間をかけて手揉みでなめす「水染め」の技法を使っている透明感のあるカーフレザーです。
カードポケットが3つ搭載。メインのポケットには名刺が約50枚収納できるが、0.4mmにすいた革を2枚貼り合わせているため薄くても耐久性も損ないません。マチの厚さをあえて制限することで見た目の美しさを保てるように工夫が施されています。
レディース向けカラーあり
- ブランド:日本
- 素材:牛革
- 収納ポケット:名刺入れ×1、ポケット×2
- 枚数(目安):50枚程度
- カラー展開:6色
さいごに
ということで、ビジネスシーンで使える本物のレザー名刺入れをラインナップしました。お気に入りの商品は見つかったでしょうか。新社会人はもちろん、名刺入れを買い換えたいと考えている方の参考になれば光栄です。