自宅のスピーカー環境には満足していますが、あることに特化して使うために新しいスピーカーを購入しました。
それが「BOSE SoundWear Companion」というネックスピーカー。
首に掛けて使い、周囲の生活音を防ぐことなく音を楽しめるという新しいスタイルのスピーカーです。
普段はPC用のスピーカー「Fostex PM0.3H(関連記事はコチラ>>)」で音楽を聴きながら仕事をするのが日常なんですが、家族が寝静まった深夜はどうしてもスピーカーを使いづらいもの。そこそこ音を出しても寝室には聞こえないらしいが、こっちは気になって音量を下げまくりの状態で作業していました。
かと言ってイヤホンやヘッドホンをしてしまえば、外部の音が聞こえなくなってしまうので何かあった時に気づくことができない。
それを解決してくれたのがネックスピーカー。
自分だけはしっかりが聞こえて周囲には大きく音を出さないが、外部の音もしっかり聞こえる。
そんな首かけネックスピーカー「BOSE SoundWear Companion」を使ってみた感触をレビューしてみようと思います。
BOSE SoundWear Companionが届いた!
こちらがそのネックスピーカー。本体、USBケーブル、説明書のみのシンプルな中身で嬉しい限りです。
思った以上にグニャグニャした柔らかい感触で、本体は専用のメッシュカバーが覆われていました。
まずはざっくりスペックを見てみます。
仕様 | スペック |
外形寸法 | 240(W) x 50(H) x 190(D)mm |
重さ | 260g |
USB端子 | Micro-B |
Bluetooth | A2DP、HFP、HSP、AVRCP |
電源 | リチウムイオン電池 |
バッテリー持続時間 | 12時間 |
バッテリー充電時間 | 3時間 |
ワイヤレス通信距離 | 9m |
本体には専用カバーが付いていて、通気性がよく肌触りも良いですね。
オプションでネイビー、プラム、グレーが別売りとなっているので、予算に余裕のある方は検討してみてもいいんじゃないでしょうか。
【Bluetooth】ワイヤレスでPC/スマホと簡単接続
BOSE SoundWear CompanionはBluetooth接続のため、PCやスマホと簡単に繋ぐことができます。
MacやiPhoneと接続しておけば、室内の場所を問わずに使えるってのはいいですね。
9m圏内であれば接続は切れないようで、1階にスマホを置きっ放しにして2階のベランダで洗濯物を干していても接続は切れませんでした。
接続方法はこんな感じ。
Macの場合「システム環境設定」→「Bluetooth」から接続。
iPhoneは「Bose Connect」を使ってアプリの手順に従って接続します。
Bose Connect
Bose Corporation無料posted withアプリーチ
BOSEのネックスピーカーはBluetooth接続なのでそのまま繋ぐことはできず、テレビ側から音声を発信するトランスミッターを買う必要がありますね。
テレビ専用にネックスピーカーを使いたいという方は、SONYの「SRS-WS1」を選んだほうが良いと思います。こちらはBluetooth接続ではなく無線方式なので音声の遅延もなく快適に使えますが、スマホなどで使う場合は有線となります。
個人的にはテレビ用としては使わないのでSONYの選択肢は外しました。
自宅では「Bose Solo 5 TV sound system」を使っているので、ネックスピーカーは必要ないというのも理由のひとつですね。
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操作スイッチがシンプルで良い
操作で主に使うのは電源、音量、再生/一時停止ボタンですが、これが手の感触だけで操作できるようベストな位置に配置されています。
なぜコレが大事かと言うと、スピーカーを首に掛けているとスイッチ類がまったく見なくなるんですよ。
だからこそ指だけでスムーズに操作できるよう設計されているんだと思います。
操作方法については公式サイトで詳しく書かれているのでコチラを参考にして下さい。
▶操作方法:BOSE公式 操作ボタン
12時間と長時間使えるのがいい!
BOSEのバッテリーの持ちの良さを伝えるなら、同類のネックスピーカーとして有名な「SONY SRS-WS1」、「JBL SoundGear」と比較してみると分かりやすい。
こんな感じですね。
製品比較 | 連続再生 | 重さ |
BOSE SoundWear Companion | 12時間 | 260g |
SONY SRS-WS1 | 7時間 | 335g |
JBL SoundGear | 6時間 | 370g |
最も軽くてバッテリーが強い、そして使う目的がBluetooth接続というならBOSE一択で間違いないと思います。
ちなみに、15分の急速充電で最大2時間再生可能なのでバッテリー切れも全然怖くない。
BOSEのネックスピーカーを実際に使ってみた!
こちらが実際に首に掛けてみた感じ。
パッと見たはマッサージ機か何かに見えますがネックスピーカーです。
スピーカー部分は11インチのウェーブガイドが先端側に配置されていて、鎖骨あたりから耳を包み込むように音が出るような仕組みになっています。
低音もしっかり出るし、微妙な振動を感じることもできる。さらに外部の音もしっかり聞こえるので、ヘッドホンではなく“やっぱりスピーカーである”ということが良く分かりました。
重さは260gで肩が凝る感じはしない
購入前に一番心配していたのがこれ。
私はPC作業中の姿勢が悪くて肩が凝りやすいため「背筋矯正ベルト」を使っているんですが、実際にネックスピーカーを首にかけて作業してみたところ・・・
これ本当です。
首や肩に乗るというよりかは、鎖骨に乗ってるという感じですね。
重量が260gあるのに重さがうまく分散されているのか、ネックスピーカーを使っても肩凝りすることはなさそうです。
これ着けたまま子供の保育園のお迎えに行ってしまったし。笑
それくらい違和感なく肩に乗ってます。
フレキシブルに曲がるのもポイント
これ、かなりオススメできるポイントです。
本体の中身はウェーブガイドテクノロジーという魚の骨組みのような構造になっており、それを覆うシリコン素材によって適度に曲がるようになっているんです。
これによって装着時はスムーズだし、首肩周りにぴったりとフィットさせることができます。
BOSEのネックスピーカーを購入する前に「JBL SoundGear」も比較したんですが、こちらは全く曲がらないので掛けるたびに首に引っかかるというのがストレスに感じたんですよ。
その点、BOSEならフレキシブルで楽に装着できるというのがいいですね。
通話機能付き
スピーカー部分の左側先端にマイクが内臓されているため、通話やSiriも利用できてスマホに着信があると本体が振動して知られてくれます。
通話音量も右側のボリュームでコントロールできるので、スマホのスピーカー状態と同じような感覚で通話ができます。
ネックスピーカーの音漏れは?周囲どれくらいまで聞こえる?
で、気になるのが音が周囲どれくらいまで届くのか?ということ。
ネックスピーカーを通常の音量にして室内で使うと5m範囲なら小さく音が届く感じですね。
普通のスピーカーを使うより圧倒的に小さな音なのに、ネックスピーカーなら十分に聞こえてます。
会社で使うのは厳しいけど、自宅や広い公園などで使うにはとてもいい気がします。
“耳を塞がない”からこそ日常で使いやすい
ネックスピーカーの一番いいところは“耳を塞がない”のがメリットだと思います。
インターホンが鳴っても確実に聞こえるし、家族に声をかけられても気がつく。料理中でも家事をしている時に使ってもいいし、周囲の雑音が聞こえるか聞こえないかは大きな違いだと思います。
それがネックスピーカーの特徴のひとつですね。
BOSE SoundWear Companionのココが気になる!
充電のためのUSB端子が「Micro-B」
充電のためのUSBケーブルはMicro-Bです。ここは「USB-C」だったら最高でしたね。
あと、ソフトカバーを少し開いてから接続するのがちょっと面倒かも。確かに外から端子が見えないのでスマートなデザインでいいだけど、初感は戸惑いました。
Bluetoothの欠点「遅延」は気にならないがゲームによっては☓かも
Bluetooth接続で度々言われているのが“音の遅延”ですね。
実際のところどうなのか気になったので、スマホでいくつか映画を観たりゲームをしてみましたが、映画などの動画デバイスはまったく問題ないですね。
気になるゲームの方は、確かに0.1秒以内の微妙な遅延を感じます。普通のスマホゲームなら問題ないんですが、音ゲーなどは厳しいかもしれません。
BOSE SoundWear Companionはライフスタイルを変える
実際にネックスピーカーを使ってみて感じたのは「周囲の雑音を遮断しないのは安心する」ということです。
料理をしながら音楽を聴く機会が増えたり、深夜でも耳を塞がずに音楽や動画を楽しめるというのは快適ですね。
BOSE SoundWear CompanionはBluetooth専用なので送信機などを使わず、これ1つでPCやスマホと接続できるというミニマムなツールでもあるのも特徴です。
ネックスピーカーは各社にそれぞれ特徴があって選ぶのが難しい点がありますが、個人的にはBOSEが一番使い勝手が良いと思ったので、これから愛用していこうと思います。