1日1ページ手帳「torinco1」をレビュー!見た目は良いが仕様には不満あり

「手帳は高橋」というお馴染みのフレーズがあるほどの老舗出版社・手帳メーカーの高橋書店。数多くの手帳をラインナップしており、書店で高橋手帳を見かけたことがあると思います。

そんな高橋書店から「torinco(トリンコ)」という1日1ページのダイアリー手帳シリーズが登場。

1日1ページというと「ほぼ日」「EDiT」という2大手帳が君臨しているが、ここに高橋手帳の「torinco」が参入してきたという形になる。

今後、高橋手帳のメイン商品にもなりうる可能性を秘めているtorincoの手帳を手に入れたので、良い点と不満点を含めてレビューしてみようと思います。

 

まずは「torinco」のラインナップを確認

ラインナップは3種類、カラーバリエーションも多数。初回からのこのラインナップ数を取り揃えられているのは大手メーカーならではのこと。選べる選択肢が多いのは消費者にとって嬉しいこと。

torinco 2019のラインナップは以下の3種類。

大きさ主な内容販売価格
torinco1B6変形版 [182×120mm]月間+1日1ページ1,800円+税
torinco2B6版 [182×128mm]月間+メモ1,450円+税
torinco3手帳版 [156×91mm]月間+メモ850円+税

とてもシンプルな名称で分かりやすい。

今回は1日1ページタイプのTorinco1をレビューしていきます。

 

torinco1 をレビュー!

こちらがtorinco1 の実物。ペールブルーという青とグレーを混ぜたような美しいカラーを選びました。ややシックなカラーリングは、数多くある手帳の中でもかなり美しい部類に入ると思います。

B6変形サイズなので「マークス EDiT」とほぼ同じサイズとなっています。

 

torinco は“見た目がすごくいい”というのが第一印象。手帳の背に「2019 torinco」の刻印が入っているだけのシンプルな仕様で、北欧アイテムっぽい印象があって個人的には好み。

 

本の小口側には月ごとに分類したインデックスがプリントされている。

 

栞は2本あり、月間ページとダイアリーページそれぞれに挟んでおくことができる。

 

torinco1 の厚さは1.8〜1.9mmほど。1日1ページ型の手帳はどうしても分厚くなってしまうが仕方がない。

 

重さは313g。イメージ的にはiPhone2台分くらいだろうか。

 

1日1ページタイプの手帳ユーザーは、手帳を「持ち歩く人」「持ち歩かない人」に分かれると思いますがtorinco1 はやや重たく感じますね。同じサイズのEDiTなら約290gほぼ日手帳(A6サイズ)なら約200gの重さなので、普段から1日1ページ型の手帳を持ち歩くなら重たく感じるかもしれません。

 

中身をチェック

torinco1 の中身は全体的にシンプルな構成となっており「年間、月間、デイリー、メモ、路線図、地図」という流れになっています。デイリーページはいきなり2019年1月1日からスタートするなど、無駄なページが少ない!という印象を受けました。

月間ブロックは白紙ベースの月曜始まりで普通に使いやすそう。

 

そしてメインとなるデイリーページがコチラ。かなりシンプルなフォーマットでした。

 

デイリーページは5mm方眼となっています。この大きさは好き嫌いあるかもしれません。

 

その他、torinco1 の中身をチェック。

 

 紙質もよくインクの裏抜けもナシ!

最も重要なインクテストをしてみた結果、万年筆、油性ボールペン、ゲルボールペンどれでも全く裏抜けしないことを確認しています。紙質も大手メーカーらしい上質紙で、薄すぎず厚すぎず、滑らかなインクフローが楽しめる紙でした。

 

【不満点】ここが気になる

上記の画像で気づいた方もいるかもしれないが、torinco1は180度開かないのが最大の難点だと思います。気にしない人は気にならないだろうが、ほぼ日やEDiT、ジブン手帳など、最近の人気手帳を使ってきたユーザーにしたらかなり違和感を感じるかもしれません。

できればこの点は頑張ってもらいたかった。

 

torinco1 をマニアックに総評

torinco1 を手にしてみて感じた点を個人的主観で総評して見ようと思います。

 総評

  • 北欧デザインっぽいカラーで美しいデザインがいい
  • 無駄なページがないので、丸一冊使い切れる感じ
  • 上質紙で裏抜けもなく安心
  • 5mm方眼は少し大きく感じるかもしれない
  • 180度開かないのが難点

と、このように新しい手帳としては完成度の高さを感じましたが、やはり180度開かないという点に関しては不満に思う人も出てくるかと思います。

とは言え、高橋手帳の紙質は文字が書きやすいので、大手メーカーならではの改善力に期待して今後も注目していきたい手帳のひとつであることに変わりはありません。

2014年に使用した高橋手帳フェルテは最高だった

 

さいごに

ということで、torinco1 のレビューは以上です。気になっていた方もいると思いますが、解決できましたでしょうか?

2019年の新製品なので参考になれば光栄です。

 

2019年オススメ手帳のまとめ記事もあるのでこちらも参考にしてみて下さい。

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